
さて、今後、間違いなくメディアは消えゆく運命なんだが、未だに音楽をDL購入した事が無い。何故なら音質は明らかにCDより悪かったから!多くのレコードは場所を考えて整理し、どうしても手元に残したいのだけにしているが、CDは、バックアップの意味もあって未だに持っている。しかしCD は量子化ビット(ビット深度) 16bit、サンプリング周波数 44.1KHz 今後 24bit 192kHzそして384kHz, 32-bit とCDより遙かに高音質化していくのは時代の流れ。しかも既にFLAC 24bit 192kHz として購入可能だ!以前も紹介していますが例えば...「The Super Audio Collection Volume 6」というように徐々に環境が整ってくるでしょう。ただ、そこまでして聴きたい音楽って?

まず、邦楽(AKB系、ジャニーズ系は間違っても音楽産業とは思っていません。)は聴きたいとは絶対思いません。また単に音質が優れているからと言って新しい録音が良いってわけじゃありませんよね?作曲、演奏、録音など全てが素晴らしい作品は限られています。既に何度も聞いている名盤でも、最初の頃は新鮮に感じていても、やはり飽きます。何度も同じアルバムを買うのはどうも^^;そして再生装置の充実も重要です。ただ環境の悪い外で聴くのに、そこまで高音質のデータを持ち歩く必要はないのでは?単に音質が良ければ良いってものじゃないです。外では質より量そして使い勝手でしょう...いずれにしても、高音質を最大限活用できている作品は、それほど多くは無く。大枚をはたいて再生環境を揃えられる人も限られています。

製作側にしてもオリジナルの録音データはアナログだったり最新のデジタルにしても、それほど高音質なデータで残っているのでしょうか?今後、益々高音質の需要に応えられるような高価な機材を投入しても、その経緯費を十分な利益で回収できるのでしょうか?なにより、マスターレベルのデータを販売してしまえば、これまでのように2次、3次販売の道は閉ざされます。高音質な表現手法を最大限活用できるほどの作品は、どれほど生まれるのでしょう?突き詰めれば、そう言う事ではないでしょうか?そして、その高品質な作品を楽しめる環境を、どれだけの人達が享受できるのか?商売として成立しなければ未来はありません。

アナログ時代に蓄積された名盤と呼ばれる音源の高音質データを最終的に売り切ったら終わり?逆に、またアナログ機材がスタジオでも見直される?それは無いでしょう...器ではなく中身が重要なのは今更ながらですものね!まだ音楽系は反復需要が多いのが救いです。名盤は、その殆どがアナログ・テープからのマスタリングって事で、どれだけマスターテープに肉薄するかって事になります。そこがゴール。それから先は新世代。ただデジタルになれば元の器が、どれほど高性能なのかが問われてしまいます。今後、先行投資できる音楽産業の現状は如何なのでしょう?
技術を追求するのも大変な労力と時間が必要ですが、そんな道具を生かせる土壌は、それ以上に多くの情熱、時間、対価と、成熟した土壌が必要です。とても今も昔も日本には、そんな土壌はありません。やはり欧米に頼るしかないのが実情です。この国は目先の器だけしか作れません。多くは欧米の猿真似です。発想力を重んじる文化がないので当然です。オーディオ産業がアナログからデジタル世代に移行した頃を思い起こせば何故、衰退していったか理解できます。DVD AUDIO-SUPER AUDIO CDが有りましたが、現在、どれほど流通しているのでしょう?発表された多くが、やはり名盤でしたね。毎度の事ですが、そこには邦楽はありません、当然です。国境、時代、世代を超える作品って、どういうレベルか日本人は今一度考えるべきだろう?
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